お茶碗の金継ぎ

こんにちはM&Iです!

今回の修理のご紹介は金継ぎです。


画像のお茶碗のフチに丸く金色になっている部分が金継ぎを施した所です。

金継ぎはなぜ金色にするのかと思いませんか?
金継ぎの歴史は古く、室町時代から続く技法なんですよ。
これは日本人の物を大切にするという精神から生まれた陶器の再生方法でした。

割れてしまったりヒビの入った陶器に使われるのは漆です。
漆は非常に接着力が強く、天然の接着剤になります。
そこに金粉を撒くため金色になるわけなのです。
壊れてしまった陶器を捨てるのではなく、新たな芸術作品として生まれ変わらせようと考案されたのが金継ぎなのです。

このような素敵な思想から生まれた金継ぎが現代にも受け継がれています。

陶器製品の場合のお直しは金継ぎだけではありません。
修理跡が分からないぐらいキレイに仕上がる合成樹脂直しという技法もございますが、破損ヵ所が分かるか分からないか、この違いだけではないのです。

金継ぎは天然の素材を使用してお直しをするので、修理後もお口を付けるような飲食での使用が引き続き可能となります。
合成樹脂直しは文字通り合成の樹脂なので修理跡がなくキレにに仕上がりますが飲食で使う食器の場合は従来通りのご使用はできなくなります。

M&Iの金継ぎは純金粉を使用しており、金継ぎを施した所を磨いておりますのでとても品よく仕上がりますよ♪

金継ぎには技法が誕生したストーリーや歴史があり奥が深いのです。
ご興味のある方は他にも金継ぎのbefore⇔afterがブログに掲載されていますのでご覧くださいね!

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