リヤドロ親王飾り 合成樹脂でお直し
レストーレのブログをご覧いただきありがとうございます!
今回は世界中の愛好家を魅了する「リヤドロ」の修理のご依頼を承りましたのでご紹介します。
姿や表情の美しさには時間を忘れてしまいそうですよね!
ご依頼品は親王飾りということで日本とのつながりを表現していることがとても嬉しく感じながら修理を行っていきたいと思います。
修理をしたいと思うということはとても大切なお品物だということが分かります
検索して当社を見つけて下さったからには壊れてしまった時のショックを消し去れるぐらいキレイに仕上げたいと思います!
修理前の状態
こちらがお直しをする親王飾りです↓↓↓
さすがリヤドロ!というほかないんでしょうけど。
衣装1つを見ても模様であったり、布の質感だったり、冠を結んでいる紐の精巧さだったり、どれを取っても見入ってしまうほどの美しさを放っていますね。
修理箇所です↓↓↓
笏(しゃく)を持っている右手に接着跡が見えると思います。
そして
刀の鞘です。
とても繊細な作業が求められそうですね・・・
しかし!
レストーレに依頼して良かったと思っていただけるように修理箇所が分らないほどキレイに仕上げますので最後までご覧下さいね!
今回は合成樹脂直しという技法で直していきます
合成樹脂直しとは
置物やお人形、観賞用美術品など合成樹脂を使用して直す修理法となります。
修理の跡が分らないようにお直し可能ですが、食器類の場合は飲食での使用は基本的にできません。
作業内容
修理の工程は、まず破損箇所を掃除することから始まります
埃や汚れ、油分など丁寧に取り除いていきますが、キレイにすることだけが目的ではありません
掃除をすることにより割れいても取れていなかった細かい破片が残っていると接着がうまくいきませんし、断面に小さなひび割れがあり見逃してしまうと仕上がりの後で時間の経過とともに目で見えるヒビが出現することもあります
せっかくお直しをしたのにこのような残念なことは避けたいですね
今後のことまで見据え十分にチェックをしていきながら下処理をしていきます
次に破片を組み合わせていく作業にはいります
パズルのようにパーツの向きや角度をよく確認し仮止めをします
破損箇所の復元は壊れる前の状態を十分に把握する必要がありますのでいきなり接着はしません
M&Iでは壊れる前に戻ったかのような完成度を目指して修理を行っています
今回の修理箇所はとても繊細な作業が求められますので少しのズレも許されません
確認しようやく接着です
隙間が空いている部分には補修材を充填します
パーツの形やラインを見ながら少しづつ接着作業を進め、形を損なわないように削る作業を繰り返していきます
地道な作業ですがこれにより仕上がりの完成度は高くなるんですよ
無事接着を終え成形ができたら次は色を再現していきます
色というのはとても難しい素材です
例えば「赤」と言っても微妙な違いで何種類も存在してます
作られた国や材料となる素材の種類でもかなりの幅があるんですよ
まずはじめは大まかに似た色を作りそこに微量づつ調合しお品物に近づけていきます
乾くと色味が違ってしまうこともあるため時間をかけることも完成度を高める大切な工程の1部です
色を完璧に再現できたら最後に質感を合わせようやく完成となります
では仕上がりをご覧下さい↓↓↓
修理後
いかがですか?
それぞれの質感に違和感もなく修理跡も分かりません!
作業は気の抜けない時間の連続ですが、キレイにお直しをしてお客様に喜んでいただきたいという想いが最後まで第一優先です
これからもこの親王飾りとともに素敵な時間を刻んでいただきたいなと思います
修理・修復なら『レストーレ』へ
レストーレの修理はまるで壊れる前に戻ったかのような仕上がりに✨
大切なものが壊れて途切れてしまった思い出の続きをまた繋ぐお手伝いをしています
きれいに直ればショックな気持ちも晴れますよね
直したいと思うお品物には特別な想いが詰まっていると思います
その想いをレストーレの職人たちも共有しながらご依頼品と向き合っています
安心してお任せいただけるように、ご依頼を受ける前にお品物のことやご要望をヒアリングし、修理方法のご説明やご提案をしてご納得いただいてからお預かりしています
これはどうかな?と思うものがあればまずはお気軽にご相談下さい
カテゴリーにもあるように当社では様々な素材に対応しており壊れた物の修理だけではなく今回のようにリメイクや劣化による色褪せからの再生も行っています
このブログにはご依頼品の修理のbefore⇔after画像が掲載されていますのでご興味のある方は是非ご覧下さい
物が壊れてしまっても修理ができる
手放さずに済む
きれいになって戻ってくる
そう思えると楽しみができますよね!
レストーレに依頼して良かった
当社はこれからもそう思っていただけることを1番に情熱をもって皆様の”困った”にお応えしていきたいと思っております
最後まで読んでいただきありがとうございました!