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一輪挿しの修理 金継ぎでお直し

レストーレの修理のブログをご覧いただきありがとうございます

皆さんの身の回りにはたくさんの「大切なもの」があると思います
思い出の日にプレゼントされたものや、ひとめぼれをして購入したもの、
親から受け継いだもの、、、
それらは思い出も含めて同じものは2度と手に入れられないものですよね
それがもし壊れてしまったら・・・喪失感は計り知れないと思います

しかしそのようなときはレストーレをご利用ください
当社は紙類・機械類以外ならほとんどの素材がお直し可能です
「大切なもの」が壊れてしまってもキレイに元通りになって戻ってくるとしたら
壊れて悲しいままにせずに済みますよね?

このブログではお客様からお預かりしたお品物の修理を分かりやすくご紹介しています
修理のbefore⇔afterを画像にてご覧いただけるのでどのような完成度なのかご確認いただけます

では早速、本日の修理をご紹介したいと思います
お品物は皆さんの身近にある「陶器」です

修理前の状態

こちらが修理をするお品物です↓↓↓

陶器の一輪挿しです
色や質感に変化があってとてもオシャレですよね
ご覧のように口の部分が欠けてしまいました
破片が大小3つ確認できます

陶器は割れてしまうと素材の性質上細かい破片が飛び散りますので
破片を合わせても隙間が空いてしまったり破片が無くなっていることがほとんどです
ではどのようにしてお直しをするのでしょうか?

陶器の場合は主に「合成樹脂直し」か「金継ぎ・プラチナ継ぎ」でお直しをします
今回は「金継ぎ」でお直しをします

金継ぎとは

歴史と技法

金継ぎの歴史は古く室町時代から続く修理方法で日本が誇る伝統技法です
この時代の陶器は非常に高価なもので割れてしまったり、欠けてしまっても代えがある
環境ではなかったそうです
そのような中、日本人らしいものを大切にする発想がこの技術を生み出します
”もったいない”
お口に触れるものなので安全な材料として漆を接着剤にし更に金粉を撒くことにより
新たな芸術作品として蘇らせることにたどり着きました

修理後の注意点

飲食でお使いの場合天然の漆と純金粉・純プラチナ粉を使用していますのでこれまで通りの
使用が可能となりますが電子レンジ、食器乾燥機での使用はできません
洗う際は長時間水に浸したり、クレンザーなどの研磨剤入りの洗剤の使用は避けていただき、
またスポンジで強く擦りますと剥がれる恐れがございますのでご注意ください

レストーレの金継ぎ・プラチナ継ぎについて

金継ぎ・プラチナ継ぎは技法として1つですがレストーレでは2つのこだわりがあります
1つは材料です
天然の漆と純金粉・純プラチナ粉を使用しています
そしてもう1つは仕上げです
一般的に漆で接着して金粉・プラチナ粉を撒き凸凹の状態で完成となりますが
レストーレでは金粉・プラチナ粉を蒔いた後にお品物になじませるように磨いて仕上げています
これにより美しい模様ができたような上品な仕上がりになります

お品物の色や雰囲気によって金継ぎかプラチナ継ぎを選択することができますので
仕上がりの楽しみもできますよね

では早速、修理開始です

作業内容

まずは破損部分以外にひび割れなどが無いかをチェックします
そして陶器は素材の材質上、破損するとポロポロと細かい砂粒状の欠片が落ちますので
接着がムラにならないように汚れや油分などを除去し破損部分をキレイにお掃除します

次に欠けている部分に漆を塗布します
そこに金粉を撒いてしっかりと密着させます

ここからがレストーレのこだわりの磨き仕上げです
金継ぎ部分は少し盛り上がっていますので、一輪挿しの内側のカーブや淵に合わせ形状に
沿ってなじませるように磨いていきます
特に内側は段差や凹凸があると非常に目立ってしまいますので少しづつ慎重に磨き、
形を意識するのはもちろん美しさも追求していきます
そしてようやく完成となります
ではレストーレのこだわりの金継ぎをご覧ください✨↓↓↓

修理後

こちらが完成した一輪挿しです↓↓↓

滑らかな金色のラインがお品物になじんでいますね

まるではじめから模様が描かれていたかのように見えませんか?

もちろん内側もしっかり磨き、仕上げてあります

大切なものが壊れてしまった時はとてもショックですが
金継ぎ・プラチナ継ぎのように同じお品物がドレスアップして蘇るお直し方法が
ございます
金継ぎ・プラチナ継ぎならレストーレへ
ご興味のある方は他の金継ぎ・プラチナ継ぎの記事もご覧いただけたら嬉しいです

修理・修復なら『レストーレ』へ

今回は金継ぎ・プラチナ継ぎについてご紹介しましたが、陶器のもう1つのお直し方法である
「合成樹脂直し」もとてもきれいな仕上がりになる修理方法です
このブログでは様々な素材の修理を掲載しています
どれも修理跡を極限まで残さず修理・修復し、壊れてしまう前に戻ったかのような
仕上がりになっています

当社へのお問合せは電話やメール、LINEをご用意しております
梱包できるものなら全国どこからでもご依頼可能ですよ
大切なものが壊れてしまっても悲しい思い出のままにせず当社にまずは
お気軽にご相談ください
スタッフ一同、いつでもお待ちしております

最後まで読んで下さりありがとうございました!