絵皿の復元修理 合成樹脂でお直し
レストーレのブログをご覧いただきありがとうごさいます
今日はここ数日の中で1番の寒さだそうです
もう11月も半ばを過ぎていれば当然なのでしょうけど。。。
季節外れの暖かさを当たり前だと思ってしまいますよね
各地で雨も降るようなので冷えないようにしっかり対策してお過ごしくださいね☕
さて、このブログでは当社の日々の修理の様子をご紹介しています
本日は陶器製の「絵皿」の復元修理をご紹介します
お皿は食卓を彩るだけではなく飾っていても目で楽しめますよね
食器などの陶器製品は材質上、衝撃に弱いため当社のご依頼の中でも
1番多いのではないでしょうか
では早速、修理前の絵皿をご覧いただきましょう!
修理前の状態
こちらが復元修理をする絵皿です↓↓↓
落ち葉の絵柄が表現された季節を感じる素敵な絵皿ですね
大きく2つに割れてしまい、更に小さく割れてしまっている所もあります
レストーレでは「修理跡が分からないくらいキレイな仕上げ」を目指して修理を行っています
本当にそのようなことが可能なのか?!と、思いますよね?
では修理後の完成画像をどうぞお楽しみに♪
まずは修理方法のご紹介をします
陶器の場合、修理方法は主に2種類ございます
「金継ぎ・プラチナ継ぎ」又は「合成樹脂直し」です
修理後の用途に合わせ修理方法を選ぶことができます
今回は「合成樹脂直し」でお直しをします
合成樹脂直しとは
置物やお人形、観賞用美術品など合成樹脂を使用して直す修理方となります
修理跡が分からないぐらいキレイにお直しができます
修理後についてですが普段使いの食器類の場合、合成の樹脂を使用していますので
お口に触れるような飲食での使用はできなくなります
引き続き普段もお使いになりたい場合は天然の材料でお直しをする「金継ぎ・プラチナ継ぎ」
でのお直しをおすすめします
では合成樹脂直しはどのような仕上がりになるのか
早速、修理開始です!
作業内容
先ずはじめに行うのは破片のチェックです
陶器は材質が土なので破損時に細かい破片となって飛び散るためつなげても隙間が空きます
その隙間がどのくらいかという確認や、破片が抜けている場合の対処を事前に確認します
次はお掃除です
埃や汚れ、油分が付着したままですと接着や着色がムラになりキレイにお直しができません
接着前に徹底的に除去します
キレイな状態になったら破片をつなげて仮止めをしていきます
割れてしまった断面は細かい凹凸で微妙な角度の違いでズレてしまいます
お皿ですのでちょっとした段差はとても目立ちますよね
間違いなくここ!という位置を確定させる工程です
そしていよいよ接着をします
この工程は経験豊富な職人たちでも心身を消耗するような緊張の連続です
仮止めをした破片同士を樹脂の厚みが出ないように微量を塗布し密着させます
接着の後は空いた隙間に微量ずつ樹脂を充填し埋め、お皿の形状になじませるように
削っていきます
最後は表面の復元です
落ち葉の色1枚1枚の色を調合して作ります
割れてしまった箇所は絵柄がなくなっいる状態なので全く同じ色を作ることが求められます
塗料というのは乾くと色味が違って見えたり、透過性が違ったりと難しい材料でもあります
この葉は濃淡もあるので調合した色を使い分けながら元の絵柄になじませ復元し、
表面のツルツルした質感を再現しようやく完成となります
レストーレの修理跡が分からないくらいキレイな修理はどのような仕上がりになっているでしょう
完成した絵皿をご覧ください↓↓↓
修理後
どこが割れていたのでしょうか?!という仕上がりです!
光を当てても接着跡も段差も塗り跡も全く見当たりません
どこを見ても修理箇所が分からないので、修理前の画像で絵柄をたどるしかなさそうですね
キレイにお直しができて良かったです
修理・修復なら『レストーレ』へ
”レストーレに依頼して良かった!”
当社はそう思っていただけるように日々技術を磨いています
大切なものが壊れてしまったというご経験はほとんどの方がしていることと思いますが
その壊れてしまったものはどうしていましたか?
思い出の詰まったものほど壊れても処分せずにいるのではないでしょうか
今回ご紹介した復元修理をご覧になり、壊れたものでも蘇らせることができると
1人でも多くの方に知っていただけたら嬉しいです
大切なものが壊れてしまったらショックですし計り知れない喪失感も残ります
しかしこのようにお直しできることを知っていれば、元の姿に戻るのを待つ楽しみが
できますよね
当社へのお問合せは電話やメール、LINEをご用意しております
遠方の方でも梱包できるものなら全国どこからでもご依頼可能ですよ
お困りのことがございましたらお話だけでも聞かせてください
スタッフ一同、いつでもお待ちしております
お客様のお品物の修理に関われることはそのものの思い出の片隅にレストーレが
存在できるということです
それはとても嬉しく、職人たちの励みにもなっています
どうぞお気軽にお問合せください
最後までご覧いただきありがとうございました