猫の置物の復元修理 合成樹脂でお直し
レストーレのブログをご覧いただきありがとうございます
ホームページをご覧になると様々な素材の修理・修復をしていることを知っていただけると
思います
でも、修理と聞いて実際どのくらいの完成度なのかとても気になるところではありませんか?
その気になることをこのブログで分かりやすく掲載しているんですよ
本日も修理のご紹介をしたいと思います
お品物は陶器製の「猫の置物」です
皆さんの身の回りにはどんな置物がありますか?
動物やキャラクター、旅先などで気に入って購入したものなど
どれも思い入れのある1品ですよね
これから猫の置物の修理をご紹介しますが、いったいどこがどのように壊れてしまったの
でしょうか?
早速、ご覧ください♪
修理前の状態
こちらが破損箇所です↓↓↓
見上げる姿が何とも愛らしい猫ちゃんの置物です
しかし耳をご覧ください💦欠けてしまっているんです
足元にあるのは割れた耳の破片です
破損した断面は複雑に凸凹しています
ものが壊れてしまうときは都合よくキレイには破損しませんよね
陶器は衝撃が加わったときに細かい破片が飛び散ってしまうため接着をしただけでは
どうしても隙間が空いてしまいます
ではどのようにしてお直しをするのでしょうか?
陶器のお直しの場合は「合成樹脂直し」又は「金継ぎ・プラチナ継ぎ」で修理をします
今回は置き物なので”合成樹脂直し”でお直しをします
合成樹脂直しとは
適応素材
置物やお人形、観賞用美術品など合成樹脂を使用して直す修理方法となります
修理跡が分からないぐらいキレイにお直しできます
修理後の注意点
普段使いの食器類の場合、合成の樹脂を使用しているのでお口に触れるような飲食での使用は
できなくなります
引き続き普段もお使いになりたい場合は「金継ぎ・プラチナ継ぎ」でのお直しをおすすめします
この合成樹脂直しでお直しをするとどのぐらいキレイになるのか?
仕上がりを楽しみにしていてください♪
作業内容
まずは破片のチェックとお掃除です
破片を合わせてみてどのくらい隙間が空くのか、また足りないパーツの有無を確認しておきます
大きくパーツが抜けてしまっている場合は埋めて形成するか、複製しますのでご安心ください
そして接着部分の周囲も含め汚れや油分をキレイにお掃除します
次は破片をパズルのように組み合わせて破片を接着する位置を決めます
修理前の画像で破損部分の断面が細かく凹凸していたのをご覧になりましたよね
この凹凸が少しでもズレてしまうと耳の形が変わってしまうことになります
1ミリのズレが大きな違和感になってしまうのです
それを1番感じるのはいつも猫ちゃんを見てきたお客様ですよね
なのでここは慎重に見定めて仮止めをします
そしていよいよ接着をします
中に空気が入ってしまうとその分が厚みとなってしまいますので樹脂を薄く塗りしっかりと
空気を追い出すように密着させます
ここでズレてしまったら1発アウト!というほど神経をピリピリさせる工程です
接着が終わると破片同士の隙間に樹脂を微量ずつ充填しお品物の形状に合わせて削る作業を
繰り返し行って形を復元させていきますが。。。
この猫ちゃんには毛並みがありますよね?
なのでこの毛並みに合わせて成形していきます
徹底して隙間を埋めて成形することがキレイなお直しの実現につながります
接着と成形を完璧に終えると次は表面の復元です
修理をした部分は色が違っています
いくら形が整っていても修理跡が分かってはガッカリですよね
レストーレではどのようなお品物でも「壊れる前に戻ったかのような仕上がり」を目指して
修理をおこなっているのでこの表面の色と質感も元通りに仕上げます
とはいえ、本当に壊れる前に戻ったかのようになるのか?という疑問は残りますよね
ではレストーレの職人が手掛けた復元修理をどうぞご覧下さい↓↓↓
修理後
こちらが完成した猫の置物です
おや?両方の耳がピンっと立っていますよね
では修理箇所を見てみましょう!
修理箇所がどこなのか分かりません!
前から見ても毛並みが揃い接着跡もありません!
猫ちゃん、復活です😽
壊れたものでも再び蘇らせるレストーレの修理はいかがでしたか?
キレイにお直しができて良かったです
修理・修復なら『レストーレ』へ
身の回りにあるものが予期せず壊れてしまうことは避けられません
ではその壊れてしまったものを”依頼して直す”という選択肢はございますか?
これから年末に向け大掃除をする際にうっかり!なんてこともありますよね
このブログをご覧になり、壊れてもお直しをして再生させることができると知ることで
もしものときに備えることもできます
レストーレで修理できるものは紙製品と機械類以外はほとんど可能です
もし壊れたままになっているものがお手元にございましたらお話だけでも聞かせて
いただけませんか?
レストーレへのお問合せは電話やメール、LINEをご用意しております
梱包できるものであれば全国どこからでもご依頼可能ですよ
お困りごとはお気軽にご相談ください
スタッフ一同、いつでもお待ちしております
最後までご覧いただきありがとうございました!