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取手の折れたティーカップ 修理

今回は、取っ手が折れてしまったティーカップの修理のご依頼を承りました。
上品な佇まいの素敵なカップで、お客様が日々のティータイムに大切に使ってこられたことが伝わってきました。

「長年欲しいと思っていたウエッジウッドのカップを落としてしまった。」と弊社を探してくださり、ご相談をいただきました。
カップの取っ手が折れてしまうと、もう使えないと諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。でも、直し方は一つではありません。
再びこのカップで紅茶を楽しんでいただけるよう、集中して修理したいと思います。

修理前の状態|カップの取っ手が根元から折れている

取っ手が折れて、カップ本体側に取っ手の付け根が一部残っている状態です。
折れた断面はギザギザと尖っていて、このままでは手が触れたときにケガをする恐れがあります。

取っ手の修理は「布着せ」が基本

取っ手は、カップそのものの重さに加えて、注いだ飲み物の重さもかかる部分です。そのため、ただ接着するだけでは強度が足りず、使っているうちに再び外れてしまう恐れがあります。

そこで通常は、接着した部分に布を巻いて補強する「布着せ」という工程を行い、耐久性を持たせます。
ただし布着せには、次のような面もあります。

  • 布を巻いた部分が、元の取っ手より少し太くなる
  • 工程が増えるため修理期間が長くなり、費用も高くなる

▶ 布着せのブログはこちら

もう一つの選択肢「取っ手を削り落とす」修理

そこでレストーレでは、折れた取っ手を削り落として、取っ手のないカップとして使い続ける方法もご提案しています。
今回のお客様には、この方法をお選びいただきました。

この方法のメリットは、接着をしないのでカップ自体の強度を損なわないことです。修理期間も短く、費用も抑えられます。
取っ手のない湯呑みのような姿になり、新しい雰囲気でお使いいただけます。

注意点

削った断面は、陶磁器の素地がむき出しの状態で残ります。釉薬(うわぐすり)がかかっていないため、周りとは質感や色味が少し異なります。あらかじめご了承ください。
また、取っ手がなくなる分、熱い飲み物を入れたときはカップ本体が熱くなります。持つときはお気をつけください。

作業内容|折れた取っ手をグラインダーで削り落とす

① 破損部分の確認

まずは折れた部分をよく観察し、ヒビが本体まで広がっていないか、どこまで削れば安全かを確認します。
カップの形や厚みを見極めて、削る範囲を決めていきます。

② グラインダーで少しずつ削る


次に、グラインダーで取っ手の突起部分を削っていきます。
ここが今回一番緊張する作業です!
陶磁器は強い力や振動に弱く、勢いよく削るとカップ本体ごと割れてしまう恐れがあります。そのため、優しく、ゆっくりと、ほんの少しずつ削り進めます。
カップの曲線に沿うように、最大限の集中で慎重に作業します。

③ 手触りを確認して仕上げ

突起がなくなったら、指でなぞって引っかかりがないかを何度も確認します。
手が触れてもケガをしない、なめらかな手触りになるまで整えて完成です。

取っ手の跡がへこんでしまっている場合は?

今回は取っ手の付け根が残る形の破損でしたが、反対に取っ手と一緒に本体が欠けて、へこんでしまっている場合もあります。
その場合は、食品衛生基準を満たした合成樹脂をカップの色に合わせて調色し、欠けた部分を埋めてなめらかに整えることができます。

修理後|取っ手のないカップとして新しい姿に

取っ手の跡はすっきりと整い、カップの丸みがより引き立つ姿になりました。
接着していないので強度の心配もなく、これまでどおり紅茶やコーヒーを楽しんでいただけます。
お客様にも大変喜んでいただけました!

取っ手の修理方法の比較

  • 布着せで取っ手を付け直す:元の姿に近い形で使える/補強部分が少し太くなる/期間と費用がかかる
  • 取っ手を削り落とす:カップの強度を損なわない/費用と期間を抑えられる/断面に素地が見える

どちらが合うかは、お品の状態やご希望によって変わります。迷われたときはお気軽にご相談ください。

当社では仕上がりにこだわりがあります。
お客様のご要望やご予算、使い方をしっかりヒアリングして、最適な修理方法をご提案しています。

カップの取っ手修理なら『レストーレ』

レストーレでは、ティーカップやマグカップなどの食器をはじめ、陶器や建材、アンティーク家具、美術品など、さまざまなジャンルの修理・修復に対応しております。

「取っ手が折れてしまったけれど、気に入っていて手放せない」
そんなティーカップ、マグカップ、スープカップをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。取っ手を付け直す修理も、削り落として使い続ける方法も、お品に合わせてご提案いたします。

お見積もりは無料です。お問い合わせフォーム、メール、お電話、LINEからご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。