備前焼の湯呑茶碗を修復! 金継ぎでお直し

M&Iのブログをご覧いただきありがとうございます!

皆さんは「金継ぎ(きんつぎ)」という言葉を聞いたことはありますか?
なかなか日常で聞く機会はありませんが、実は身近なものを直す際に必要な日本の伝統技法なのです
今回はこの「金継ぎ」をご依頼品と共に分かりやすくご紹介していきます!

修理前の状態

まずは金継ぎをするお品物がこちらです↓↓↓

備前焼の湯呑茶碗です
渋みのあるお色でカッコイイですね
残念なことに割れてしまってたくさんの破片になっているのが分かります
この湯呑茶碗を復元して金継ぎを施していきます
М&Iこだわりの仕上げもご紹介していきますので是非ご覧下さい

金継ぎとは

歴史

金継ぎという技法の歴史は古く、室町時代から続いています
当時は茶器類がとても高価だったため割れてしまったからといって処分することはできなかったそうです
その割れた部分を漆で接着して金粉を撒くことにより新たな芸術作品を生み出すという考えがこの技法の始まりと言われ現在まで受け継がれてきました

技法

割れてしまった陶器を漆にて接着し金粉を撒いて仕上げます
М&Iでは”天然の漆”と”純金粉”を使用しています

修理後の注意点

天然の漆と純金粉を使用していますのでこれまで通り飲食での使用は可能となりますが電子レンジ、食器乾燥機での使用はできません
洗う際は長時間水に浸したり、クレンザーなどの研磨剤入りの洗剤の使用は避けていただき、またスポンジで強く擦りますと剥がれる恐れがございますのでご注意ください

作業内容

修復のスタートは破片をパズルのように組み合わせていくことから始まります
湯呑茶碗なので丸みのある形を想像していましたが外側が多角形のオシャレなデザインになっていました
このような全体像を把握することは再現度を高めるために大切な情報になります

陶器が破損すると欠片より小さな粒状や粉状のものが出ることによって破片を組み合わせても隙間が空いてしまいます
職人の判断で大きな面積の場合は新たにパーツを作り、小さな場合は埋めて成型します
これと同時に漆で接着していきます
接着は1箇所ズレると全体が合わなくなるという緊張の連続です
いくら経験豊富な職人でもこの時間に慣れることはなく、全集中の作業になります!!

この後、漆で接着した部分にいよいよ金粉を撒いていきます
М&Iでは純金粉を使用しているので同じ金色でも厳かな雰囲気が漂いますよ✨

一般的には金継ぎ部分が凸凹した状態で完成となりますが
М&Iの金継ぎは他とは違います!
金粉を撒いた箇所を更に磨いて滑らかに仕上げています
こうすることで元々模様が描かれていたようにお品物に馴染み、品が良く仕上がります

修理後

完成はこちらです↓↓↓


いかがでしょうか?
バラバラになっていた湯呑茶碗は芸術品となって復活しました
一体化した金色のラインがとても美しく映えていますね
壊れてしまったときは悲しい気持ちになりますがこうして再生し、また同じ時間を刻むことができるようになります
修理の中でも特に金継ぎは新たな魅力が加わる特別感が得られる修理方法なのかもしれません
М&Iでは金継ぎの他にプラチナ継ぎでもお直しをしています
プラチナ継ぎも同様、純プラチナ粉を使用しており、お品物の色や柄に合わせて選ぶことができますので更に仕上がりが楽しみになりますね

修理・修復なら『М&I』

ほとんどの方が大切にしていたものが壊れてしまった経験をしていると思いますが
壊れてしまった後はどうしていましたか?
思い出の詰まったお品物をそう簡単には処分できませんよね
かといってМ&Iのようにお直しが依頼できる会社があることを知らない方も多いのではないでしょうか

壊れたままになってお手元にございましたら是非ご相談下さい
お問い合わせ先としてメールやLINE、お電話で受付けております
お見積もりは無料です
ご相談の際にお品物に対しての想いや仕上がりのご要望などをお聞きし、どのような修理方法が最適か素材を知り尽くしている職人がご提案をします
大切なお品物をお預かりするので、ご納得いただき安心してお任せくださるようにコミュニケーションをしっかりと取ることを大切にしています

数あるサイトからМ&Iを選んでくっださったご依頼には技術でお返ししたい!
これがМ&Iが大切にしている想いです

修理跡が分からないぐらいキレイに仕上げるМ&I
修理・修復はこのブログでbefore⇔afterの画像と共にご紹介しています
カテゴリーにもあるように取り扱える素材は幅広く、陶器でも今回の金継ぎ以外に合成樹脂直しという修理法もございます
どのような修理方法があるのか、どのような仕上がりになるのか分かりやすく掲載していますので是非ご覧下さい

お困りのことがございましたら些細なことでも構いませんのでお聞かせ下さい
皆様の大切なお品物が再生するお手伝いをさせていただけたら嬉しく思います

最後まで読んで下さりありがとうございました!

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