【初心者必見】金継ぎのやり方・コツを解説!注意点も
金継ぎとは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で接着し、金などの金属粉で装飾する、日本の伝統的な修復技法です。
壊れてしまった器も、金継ぎを施すことで、新たな美しさを持つ芸術品へと生まれ変わります。
「金継ぎに興味があるけど、難しそう…」
「自分でもできるのかな?」
そんな方のために、この記事では、金継ぎのやり方やコツを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
金継ぎに必要な材料や道具、注意点なども詳しく紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、金継ぎに挑戦してみてくださいね!
金継ぎとは?
金継ぎは、割れた陶磁器を漆で接着し、金粉などで装飾することで、新たな価値を生み出す、日本の伝統的な修復技法です。
単なる修復にとどまらず、破損した部分を「景色」として捉え、金継ぎをすることで、以前よりさらに美しい、唯一無二の作品へと昇華させることができます。
金継ぎの歴史
金継ぎの起源は、室町時代中期に遡ると言われています。
当時、茶道の文化が発展する中で、高価な茶碗を修復するために漆が使われるようになり、その修復跡を美しく見せるために金粉で装飾したのが始まりとされています。
金継ぎの種類
金継ぎには、大きく分けて以下の3つの種類があります。
本金継ぎ: 純金粉を用いた、最も格式高い技法。
銀継ぎ: 銀粉を用いた技法。
錫継ぎ: 錫粉を用いた技法。
金継ぎに必要な材料・道具
金継ぎに必要な材料と道具は以下の通りです。
材料
漆: 接着剤の役割を果たします。
生漆: 天然の漆。
精製漆: 生漆を精製したもの。初心者の方はこちらが扱いやすいです。
金粉・銀粉・錫粉: 装飾に用います。
小麦粉: 漆に混ぜて粘度を調整します。
砥之粉(とのこ): 漆を研磨する際に使用します。
テレピン油: 筆や道具を洗う際に使用します。
エポキシ接着剤: 漆の代用品として使用できます。
道具
筆: 漆や金粉を塗るために使用します。
ヘラ: 漆を混ぜたり、塗ったりする際に使用します。
竹串: 細かい部分の作業に使用します。
マスキングテープ: 接着する部分を固定したり、漆の塗布範囲を制限したりする際に使用します。
紙やすり: 表面を研磨する際に使用します。
耐水ペーパー: 水研ぎする際に使用します。
ゴム手袋: 漆でかぶれないようにするために使用します。
マスク: 漆の粉塵を吸い込まないようにするために使用します。
金継ぎのやり方
金継ぎの基本的な手順は以下の通りです。
1. 破片を接着する
接着面に漆を塗り、破片を合わせます。
マスキングテープなどで固定し、完全に接着するまで乾燥させます。
2. 漆で継ぎ目を埋める
継ぎ目に漆を塗り、ヘラなどで平らにならします。
乾燥後、紙やすりで研磨します。
3. 金粉を蒔く
継ぎ目に漆を塗り、金粉を蒔きます。
余分な金粉を払い落とし、乾燥させます。
4. 仕上げ
必要に応じて、さらに漆を塗り重ね、研磨します。
最後に、布で磨き上げて完成です。
金継ぎのコツ
金継ぎを美しく仕上げるためのコツをいくつか紹介します。
漆は薄く塗る
厚塗りすると、乾燥に時間がかかったり、ひび割れしやすくなります。
乾燥は十分に行う
漆は完全に乾燥させることが重要です。
研磨は丁寧に
表面を滑らかに仕上げるために、丁寧に研磨しましょう
金粉は少しずつ蒔く
一度にたくさん蒔くと、ムラになりやすくなります。
金継ぎの注意点
漆はかぶれることがあるので、ゴム手袋などを着用しましょう。
漆はアレルギー反応を起こす可能性があります。
作業中は換気をよくしましょう。
直射日光や高温多湿を避けて保管しましょう。
金継ぎキットについて
最近では、初心者の方でも手軽に金継ぎに挑戦できるキットが販売されています。
キットには、必要な材料や道具が揃っているので、便利です。
【オススメの金継ぎキット】
初心者が扱いやすく、食器に使用しても安全な材料で構成されている以下のキットをご紹介します。
フードセーフ金継ぎキット (HOMEBODY)
主な特徴は、短時間で金継ぎが完了できるように合成樹脂を使う点にあるのですが、使用する合成樹脂はすべて食品衛生基準をクリアした材料を使用しているという点が他の金継ぎキットより優れていると言えます。初心者でも安心して食器に使用できます。扱いが簡単で、短期間での修復が可能です。作業動画も付属しており、初めての方におすすめです。
金継ぎで修復できるもの
金継ぎは、陶磁器だけでなく、ガラスや木製品など、様々な素材に施すことができます。
記事のまとめ
この記事では、金継ぎのやり方やコツ、注意点などを解説しました。
金継ぎは、一見難しそうに見えますが、手順を踏めば初心者の方でも挑戦できます。
ぜひこの記事を参考にして、金継ぎに挑戦してみてくださいね。
金継ぎを通して、物を大切にする心を育み、日本の伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか。
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