【陶器修理】パテ補修とは?方法や注意点など
大切な陶器が欠けたり破損したりした場合でも、様々な方法で元の状態に近づけて使い続けることは可能です。
この記事では、陶器修理におけるパテ補修の具体的な手順と、上手くやるためのポイント、さらには注意すべき事項について詳しく解説していきます。
食器や美術品、花瓶など陶器の小さな欠けから大きな破損まで、どのようにして見た目を回復させることができるのかを学んでみてください。
また陶器修理サービスを提供している弊社「M&I」の紹介もいたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
陶器のパテ補修とは?
欠損部分を適切なパテを使用して修復する技術、工程のことを指します。陶器修理では漆のパテや合成樹脂(エポキシパテ、ポリエステルパテ、ラッカーパテなど)が使用されます。
漆のパテは本漆や小麦粉、砥粉などが主な材料で金継ぎの工程で用いられます。
合成樹脂でよく用いられているのは、エポキシパテです。特に粘土状のエポキシパテは粘土を扱うように造形しやすく硬化後は強度も高く、陶器の修理に適しています。
パテは陶器の欠けた部分やヒビに直接使用し、元の形状に復元させる目的で用いられます。パテが硬化した後は、研磨や塗装を行うことで、修理部分を目立たなくさせたり新たな価値を加えたりすることも可能です。
特に完全に欠片が失われた場合や、隙間が大きい場合に役立ち、価値ある陶器を再び美しく使用可能な状態に戻すことができます。
【陶器修理】パテ補修の方法
パテを用いた陶器の補修方法を解説します。
まず、パテをよく練って混ぜ合わせることが重要です。適切に混ぜられていないと、仕上がりが均一でなくなります。
パテはべたつく性質がありますので、直接素手で扱うのではなくゴム手袋をしたりへらを用いたりするのが良いでしょう。
欠けた部分が手元にある場合は、まずその部分を適切な接着剤で元の位置に固定します。その後、隙間がある箇所をパテで少しずつ詰めていきます。欠けた部分が完全に失われている場合には、パテを直接欠損部につけて、固まる前に形を整えます。
パテが固まったらやすりや彫刻刀などを使用して余分な部分を削り、滑らかに仕上げます。この段階で細かい修正を加え、必要に応じて塗装をし、最終的な形状と表面仕上げを行います。
陶器のパテ補修に関する注意点
陶器のパテ補修に関しては、特に安全面で注意が必要です。合成樹脂製のパテには、人体に有害な化学物質が含まれている場合があります。そのため、食器やマグカップの飲み口など、直接口に触れる部分への使用は避けるべきです。これらの部分に合成樹脂製のパテを使用すると、健康を損なうことにもなりかねません。
合成樹脂によるパテ補修はマグカップの取っ手や花瓶、美術品といった、直接口に触れない陶器の修理に適しています。それらの用途であれば、パテの耐久性と修復能力を活かすことができ、安全に使用することが可能です。
食器など直接口に触れる食器の場合には、安全性の高い漆のパテを用いる必要があります。
陶器修理を自力でやる難易度
陶器修理は、専門的な技術を要するわけではなく、基本的な道具と手順に沿って行えば自力での修復も可能です。しかし、初めて修理を行う際には、うまくいかないことも少なくありません。特に大切な陶器を扱う場合、失敗のリスクを考慮すると、専門の修理業者に依頼した方が安全です。
専門の修理業者であれば、多年にわたる経験と専門知識を有しており、複雑な破損にも対応可能です。また、修理後の耐久性や見た目の美しさも、自力修復とは一線を画します。したがって、価値ある陶器や修理に自信がない場合は、プロの手に委ねることをおすすめします。
陶器修理を業者に依頼するなら
「M&I」は東京都世田谷区を拠点とし、陶器の修理や修繕に特化した業者です。経験豊富な専門スタッフが、欠けや割れなど様々な破損に対応し、丁寧に修理をしております。美術品や骨董品の復元を得意とし、日常的に使用する食器などの補修も手がけます。
M&Iでは、それぞれの陶器に適した材料と技術を駆使して、オーダーメイドの修理を行っています。修理方法に関しては、材質やデザイン、お客様のニーズに応じて選択しています。
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陶器のパテ補修について
漆や合成樹脂を用いて、陶器の欠けやヒビを修復する技術がパテ補修です。この方法では、パテを適切に混合し、破損部分を埋めて形を整え、硬化後にさらに成形や仕上げを行います。パテ補修によって、欠けたり破損したりした陶器を再び使える状態にすることができます。
ただし、合成樹脂製のパテは直接口に触れる部分や食器の補修には向かないため、そのような用途では使用を避けるべきです。
また、自力での陶器修理は失敗のリスクもありますので、大切な陶器の修理には、プロの業者に依頼することが推奨されます。
もし大切な陶器の修理を依頼したい業者をお探しであれば、「M&I」にご相談ください。郵送による対応で全国からご依頼を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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