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マイセンの磁器の修理について

マイセン磁器は、その繊細な美しさと高い芸術性で世界中で高く評価されていますが、その価値ある作品が万が一損傷した場合、適切な修理が求められます。

ここでは修理の費用や方法、そして実際の修理事例を紹介します。磁器の修理には特別な技術が必要で、経験豊富な職人による緻密な作業が不可欠です。

修理業者選びで迷われた際には株式会社M&Iにお任せください。
 

マイセン磁器修理を依頼するなら専門企業

 

ドイツで有名なのがマイセン地方で生産されている磁器

日本には様々な陶磁器の産地がありますが、ドイツで有名なのがマイセン地方で生産されている磁器です。「マイセン」と呼ばれ日本でも人気があり、こちらの磁器の歴史は西暦1700年代まで遡ります。交差している2本の剣のトレードマークがお馴染みですが、このトレードマークは作られた年代により変わっており骨董的な価値ももっています。

図案としてはブルーオニオンが特徴的で、現在もトレードマークである剣をモチーフとしたコレクションも販売されています。西洋に渡った際にザクロをタマネギと誤認されたことが発祥です。

マイセンの磁器を破損してしまった時には、諦めることなくマイセン磁器修理を行っている株式会社M&Iにお任せください。世界一の修理屋を目指す高い技術を持っていることを自負しており、その一端はサイトの補修例からもご確認いただくことが可能です。当社ではマイセン磁器修理の他にも、様々な陶磁器の補修・修理を行っておりますので、まずはご相談ください。

 

マイセン磁器修理の費用

マイセン磁器修理を行う時に、気になるのが補修の費用かと思いますが、当社の補修作業には料金表がございません。料金表が無い理由としては、マイセン磁器修理・補修にかかった費用のみをいただくシステムを採用しているためで、ご依頼をいただいたお品物の状況によって作業の難易度や作業時間が変わってくるからです。

お見積りの流れとしまして、スムーズなのがメールで当社までお品物の状況の分かる写真をお送りいただき、お電話などでカウンセリングを行っていく方法です。お客様の希望などをお聞きして、写真から分かるお品物の状況からマイセン磁器修理の概算のお見積りをしていきますが、ご相談は無料ですのでお気軽にお申し付けください。

その後、出張または郵送によりお品物をお預かりし、最終的な補修方法や正式なお見積り、補修にかかる日数などを提示いたします。この段階でも、補修方法やお見積りなどでご満足いただけない時にはキャンセルが可能です。ご納得された時には、当社の高い技術で修理をいたしますので、お任せください。
 
マイセン磁器修理の費用

 

マイセン磁器修理の方法

破損したマイセン磁器をどのような方法で修理するのか気になる方も多いでしょう。陶器修理の主な方法を紹介します。

 

合成樹脂直し

観賞用の陶器や美術品に適用される方法で、合成樹脂を使用して割れた部分を丁寧に接着し、必要に応じて欠損部分をレジンで充填します。修理後の仕上がりは非常に綺麗で、修理跡がほとんど分からない程度まで回復可能です。

ただし、合成樹脂を用いた修理は、食器としての再使用は推奨されていません。主に装飾品や観賞用のフィギュリンとしての価値を復元するための方法として選ばれます。

そのため、飲食の際の実用よりも美観回復を重視する修理が必要な場合に推奨される方法です。

 

金継ぎ

修理の跡が残ることが前提の修理法であり、お皿やカップなど修理後の普段使いを重視した修理法です。
壊れた陶磁器を漆や金などを用いて修復する、日本の伝統的な修理方法です。この方法では、単に割れや欠けを修正するだけでなく、破損した部分に金を施すことによって美的価値をさらに高めます。

金継ぎで修理された作品は、その修理跡を美しく見せることで、独自の魅力を放つようになります。
金で仕上げる「金継ぎ」の他にプラチナで仕上げる「プラチナ継ぎ」も選択ができ、「プラチナ継ぎ」の場合は銀色に仕上がる為、洋食器にも相性が良く人気のある仕上がりとなっています。

作業としては、破片を集めて適切に配置した後、漆で接着し、隙間や段差をパテで埋め、研磨して滑らかに仕上げます。その後、修理部分に再度漆を塗り、金粉を散布して美しく装飾します。

 

マイセン磁器修理の事例

ここからは当社が実際に行ったマイセン磁器修理の事例をいくつか紹介いたします。

 

【事例①マイセン人形】

こちらは破損した人形の一部(黒い剣)の修理事例です。
 
【事例①マイセン人形】
合成樹脂直しで、折れた部分を修復し、美観を損ねずに元の状態に戻すことができました。修復後の人形は、修理箇所がほとんど分からないほど自然な仕上がりで、美術品としての価値を再び取り戻しています。

 

【事例②マイセン人形】

こちらは矢を持つ手が割れてしまった複雑なケースです。
 
【事例②マイセン人形】
人形の指は細かく、さらに取り外しが不可能なため、修理の難易度は高く、精密な作業が求められました。

隙間の接着と復元によって修理箇所は肉眼で識別が困難なほど自然に仕上がり、人形は再び元の状態に近い美しさを取り戻しています。

 

【事例③テーブルランプ】

こちらはお客様がとても大切にされていたマイセンのテーブルランプの修復事例です。
 
【事例③テーブルランプ】
割れてバラバラの状態でしたので、まずは専用の接着剤を用いて破片を接着し、慎重に組み立てました。

細かく砕けていたり完全に失われていたりする部分もありましたので、それらの部分はレジンで充填して形を整えています。

着色補彩作業でひび割れの跡を目立たなくし、最後に、艶出し仕上げを施して全体の統一感を出しています。

 

【事例④マイセン器】

こちらはマイセン器の縁の欠けを修復した事例になります。
 
【事例④マイセン器】
器の縁は欠けやすい部分ですので、修理のご依頼も多いです。元の見た目にできる限り復元することを目的に、合成樹脂を使用して直しています。

合成樹脂直しの場合、食事での使用は基本的にできませんが、修理箇所は目立たず、元の状態に近い仕上がりになります。

 

M&Iのサービスについて

M&Iの陶器修理は以下の4つのサービスがございます。

・マイスターリペア
・クイックリペア
・本格金継ぎ
・クイック金継ぎ

 

【マイスターリペア】

経験豊富な職人による作業で、破損前の状態への復元を目指すサービスで、美術品など高価で重要なアイテムの修復に適しています。

美観回復には合成樹脂を使用し、修理後の跡がほとんど分からないように仕上げますが、注視すれば痕跡が残って見える場合があります。

修理期間は概ね45日程を要し、料金は状態等によって異なりますが万円単位の費用になることが多いです。

 

【クイックリペア】

コストパフォーマンスを重視したサービスで、短期間で低価格の修理を希望する方向けです。接着剤や充填剤を使用して破損部を修復しますが、補修痕が残ることが前提の修理サービスメニューです。
極限までの修復は望まないが、形として残しておきたいという方におすすめです。

日常使いの品にも適用可能ですが、耐熱性や耐水性に制限があるため、使用上の注意があります。

 

【本格金継ぎ】

伝統的な修復方法を求める方に最適なサービスです。純金や天然漆を使った高品質な修復です。
科学的な合成樹脂を一切使わない為、お口に触れる食器としての安全性が最も高い他、見た目も美しく、実用性も兼ね備えています。修理には約半年ほど要します、修理後は食事でも使用可能です。

 

【クイック金継ぎ】

本格金継ぎほどの時間やコストをかけずに、短期間で見た目を美しく仕上げたい方に適しています。合成樹脂を使用し、表面に本物の金を施します。見た目も本格金継ぎに近いです。
 
M&Iではお客様のニーズやご予算に応じて適切な修理方法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。