100均にあるもので陶器修理はできる?方法や注意点も解説
お気に入りのマグカップやお皿が割れてしまったとき、「100均の材料で安く直せないかな?」と考える方は多いはずです。結論から言うと、100均の商品で陶器を修理することは可能ですが、用途や破損状況によって向き・不向きがあります。
本記事では、100均アイテムを使った陶器修理の具体的な方法や、知っておくべき強度・安全面での注意点を詳しく解説します。
100均にあるもので陶器修理はできる?
「100均の接着剤やパテで直せるのか」という疑問に対し、結論は「飾るためのものならOK。ただし、日常的に使う食器は要注意」となります。
修理ができる状況
- 観賞用の置物や花瓶: 直接口に触れないものであれば、100均の瞬間接着剤やエポキシパテで十分に修復可能です。
- 小さな欠け: 破片が揃っており、断面を合わせるだけで形が戻る場合は、100均の多用途接着剤が活躍します。
修理を避けるべき、またはできない状況
- 日常使いの食器(皿、マグカップ): 100均の接着剤の多くは「食品衛生法」に適合していません。熱いスープを入れたり、レンジで加熱したりすると、化学物質が溶け出す恐れがあります。
- 粉々に砕けたもの: 強度が確保できず、接着剤だけでは見た目も安全性も担保できません。
- 耐熱容器: 100均の接着剤は熱に弱いものが多く、加熱により剥離するリスクが高いです。
100均商品を使った陶器修理の方法
ここでは、100均で入手しやすい「エポキシ接着剤」や「パテ」を使った基本的な修理手順をご紹介します。

必要なもの
100円ショップ(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)の工具・文具コーナーで揃えられます。
- 2液混合型エポキシ接着剤: 強度が強く、陶器の接着に向いています。
- エポキシパテ(金属用または多用途): 欠けてしまった部分を埋めるのに使います。
- マスキングテープ: 接着中の固定に使用します。
- つまようじ・ヘラ: 接着剤を混ぜたり塗ったりする際に便利です。
- 除光液またはアルコール: 接着面の油分を取るために使用します。
方法・手順
1. 接着面の掃除(脱脂)
割れた断面に油分や汚れがついていると、接着強度が落ちます。除光液やアルコールを染み込ませたティッシュで、断面を丁寧に拭き取りましょう。
2. 接着剤の準備と塗布
2液混合型の場合、A剤とB剤を同量出し、ムラがなくなるまでしっかり混ぜます。その後、つまようじを使って断面の片側に薄く均一に塗り広げます。

3. 固定と圧着
破片同士をズレないように合わせ、マスキングテープでしっかり固定します。そのまま、説明書に記載された硬化時間(通常24時間以上)放置してください。
4. 仕上げ(欠けている場合)
欠けて穴が空いている部分は、エポキシパテを練り込んで埋めます。完全に固まった後、サンドペーパー(紙やすり)で表面を整えると綺麗に仕上がります。
100均商品で陶器修理をする際の注意点
手軽にできる100均修理ですが、以下のデメリットを必ず理解しておきましょう。
- 安全性の問題(食品衛生法): 前述の通り、一般的な100均接着剤は食器への使用を想定していません。口に触れる部分や内側への使用は控えましょう。
- 強度の限界: 100均の接着剤は衝撃に弱い場合があります。大きな皿や重い花瓶を接着した場合、持ち上げた瞬間に再破損する危険があります。
- 見た目の劣化: 修理跡がはっきり残ります。金継ぎのような美しさを求めるのは難しく、あくまで「くっつけるだけ」の応急処置に近い仕上がりになります。
- 熱と水に弱い: 食器洗い乾燥機や電子レンジの使用は厳禁です。
陶器修理を業者に依頼するなら
「自分では直せそうにない」「大切な思い出の品だから、安全かつ綺麗に直したい」という場合は、プロの修復師に依頼するのが一番です。
「レストーレ」は株式会社M&Iが運営する修復専門店です。2006年創業で東京都世田谷区のウルトラマン商店街に店舗を構えており、日本全国から多数のご依頼を頂戴しております。

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100均商品で陶器修理はできるが…
100均のアイテムを使えば、コストを抑えて手軽に陶器の修復に挑戦できます。しかし、「強度の不安」や「安全性の欠如」といったデメリットがあることも忘れてはいけません。
特に口にする食器類は、万が一の健康被害を避けるためにも、100均素材ではなく、食品衛生法に適合した本格的な金継ぎキットを使用するか、プロの修理業者へ相談することをおすすめします。
お手元の陶器の価値や、その後の用途に合わせて、最適な修理方法を選んでくださいね。






