欠けた陶器の補修・修理方法を解説!お皿・マグカップ・花瓶など
お皿やマグカップ、花瓶など、日常生活で愛用している陶器が欠けたり破損してしまったりする経験は誰にでもあるでしょう。
陶器は基本的に補修・修理が可能です。再び使える状態に戻すことで新たな価値が生まれ、より一層愛着が湧くこともあります。
この記事では「欠けた陶器の補修・修理方法」について解説します。また修理を全国対応で承っている「M&I」についても紹介させていただきますので、ぜひ最後までご覧ください。
欠けた陶器は直せるの?
日常生活における偶発的な衝撃や長期間の使用による摩耗などで陶器の一部が欠けてしまうことがあるでしょう。
その際に「欠けた陶器の修復は可能なのか」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
適切な方法を用いれば基本的に修復は可能です。様々な修復方法がありますが、欠けや破損の程度などによって最適な方法は異なります。
どの修理方法を選択するにせよ、適切な修復作業によって再び使える状態に戻すことは可能で、修理を通じて新たな魅力を吹き込むこともできます。
したがって、愛着のある陶器が欠けてしまったからといってすぐに諦めて処分する必要はないのです。
欠けた陶器の補修・修理方法
それでは次に主な補修・修理方法である「金継ぎ」「パテ補修」「接着剤」について解説します。
金継ぎ
欠けたり割れたりした陶器や磁器を修復する日本の伝統的な技法であり、漆や金粉などを用いて破損部分を美しく補修します。単に修復するだけではなく、破損した箇所を際立たせることで、陶器に新たな価値と美を加えるという哲学に基づいています。
基本的な手順としては、破損した陶器を丁寧に整理し、仮組みをした後、漆を用いた接着剤で割れ目や欠けた部分を接着し、十分に乾燥させた後に、破損部分に漆を塗って金粉を散布し、乾燥させます。
修復が完了すると、金継ぎされた部分は輝く金色のラインとなり、元の陶器にはない独特の美しさが生まれます。
ただし修復完了までに時間がかかり、技術や経験がないと美しく仕上がらないというのは難点として挙げられます。
関連記事:【陶器修理】金継ぎとは?業者に依頼するなら
合成樹脂によるパテ補修
エポキシパテやポリエステルパテ、ラッカーパテなどを用いて、欠けた部分を埋めて修復するのが「合成樹脂によるパテ補修」です。
合成樹脂には人体に有害な物質を含んでいるものもあるため、直接口に触れる部分の補修は基本的に行わないほうが良いので注意が必要です。マグカップの取っ手や花瓶、美術品などの修理に適しています。
比較的小さな欠けや亀裂がある場合に特に有効で、金継ぎほどの技術や時間を要せず、自宅でも手軽に行うことができるのが魅力です。
パテ補修の手順は、陶器の表面をきれいにした後、パテを適切な比率で混ぜ合わせ、欠けた部分に丁寧に充填します。パテが硬化する前に、形を整え、余分な部分を取り除きます。パテが完全に硬化した後、紙やすりなどで表面を滑らかにし、必要に応じて塗装を施して修理箇所を目立たなくします。
パテ補修の大きな利点は、修理にかかる時間が短く、コストも比較的低いこと、そして修理後すぐに陶器を使用できるようになることです。
接着剤
欠けた陶器の補修は、接着剤を使ったシンプルな方法もあります。合成樹脂と同様に安全性への配慮が必要で、口に触れる部分には基本的に使用を控えた方がよく、その他の部分で欠けや割れが比較的小さく、破片がすべて揃っている場合に適しています。
適切な接着剤の利用が不可欠で、耐水性や耐熱性を備えたエポキシ樹脂系接着剤が用いられるのが一般的です。接着剤を欠けた部分や破片の端に均一に塗布し、破片を元の位置に合わせて固定します。
接着剤による修理は、迅速かつ効果的な方法ではありますが、わずかでもズレて接着してしまうとやり直しが効かず修正することが困難になります。ズレの修正はプロの業者さんでも困難で、その後業者さんに依頼をしても対応を断られてしまう可能性が高くなります。
また修理箇所が目立たないように仕上げるのが難しいというのが難点です。
主に機能性を回復させることを目的としており、修理箇所が完全に目立たなくなるわけではありません。したがって、見た目の美しさを優先する場合や、大切な陶器の修理には向かない方法です。
欠けた陶器の補修・修理は業者への依頼がおすすめ
欠けた陶器の補修・修理に関しては、専門業者への依頼がおすすめです。専門業者に依頼することで、DIYによる失敗などのリスクを避け、最善の修復が実現するでしょう。
陶器の補修・修理を依頼できる業者をお探しであればぜひ「M&I」にお任せください。
M&Iについて
「M&I」は、東京都世田谷区に拠点を置く、陶器修理をはじめとした様々なものの修理・修繕などをおこなっている補修業者です。
豊富な経験と高度な技術力で、陶器の欠けや破損に対しても、丁寧かつ専門的な修理サービスを提供しています。価値ある美術品から骨董品の復元を得意としている他、普段使いのお皿やマグカップなどの食器類の補修にも様々な修理メニューを提案してくれます。幅広い種類の陶器補修に対応可能です。
M&Iでは修理に使用する材料や技法について、陶器の材質やデザイン、お客様の要望を細かく考慮し、最適な方法を選定しています。また、郵送での全国対応を行っており、日本全国どこからでも修理のご依頼を承っております。
東京の店舗に直接お持ちいただくことも可能ですが、遠方のお客様は、郵送もご検討ください。
LINEで欠けた陶器の写真を送っていただき、お見積り金額を提示しているサービスも実施しています。
M&Iに興味がございましたらぜひ詳細をご確認ください。
欠けた陶器の補修や修理について
この記事では、日常で使うお皿やマグカップなど、欠けたり割れたりしてしまった陶器の補修・修理方法について解説しました。
主な方法としては「金継ぎ」「パテ補修」「接着剤」があり、これらの方法を用いることで、愛着のある陶器を再び使える状態に復元し、さらには新たな美を加えることも可能です。
欠けた陶器の補修・修理はDIYでも可能ではありますが、失敗するリスクやクオリティ面を考慮すると専門の業者への依頼が望ましいでしょう。
もし依頼できる業者をお探しであれば、ぜひM&Iにご相談ください。
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