
金継ぎ風レジンとは?
使い方やデメリット・注意点も解説
割れてしまった大切な器や皿。捨てるには忍びなく、「自分で直してみたい」と調べる中で「金継ぎ風レジン」という言葉を目にした方も多いのではないでしょうか。
本来の金継ぎは本漆(ほんうるし)と金粉を使い、数ヶ月かけてじっくりと修復する伝統工芸ですが、近年はUVレジンなどを用いて手軽に金継ぎのような美しい仕上がりを楽しめる「金継ぎ風レジン」が人気を集めています。
本記事では、金継ぎ風レジンの基本情報から具体的な使い方、メリット・デメリット、注意点までをわかりやすく解説します。
金継ぎ風レジンとは?
金継ぎ風レジンとは、本漆の代わりにUVレジン(紫外線硬化樹脂)やエポキシレジンを使用し、金色の着色剤やパウダーを混ぜ合わせて器の割れ・欠けを修復する現代的なクラフト手法です。
伝統的な金継ぎは、かぶれの原因となる生漆を使用するため扱いが難しく、乾燥・硬化までに数週間から数ヶ月の期間を要します。一方、金継ぎ風レジンはUVライトを照射すればわずか数分で硬化するため、初心者でも短時間で手軽に挑戦できるのが最大の特徴です。
主な用途
金継ぎ風レジンは、主に以下のような用途で活用されています。
- 観賞用・インテリア用の陶器や磁器の修復(花瓶、置物、飾皿など)
- アクセサリーパーツやハンドメイド作品の制作
- 植木鉢やガーデニング用具の補修
- 練習用の試作・クラフト作業
手軽に金継ぎ特有の美しい「金色のライン」を再現できるため、ハンドメイドの趣味としても親しまれています。
金継ぎ風レジンの使い方
金継ぎ風レジンを使った基本的な修復手順(欠け・割れの補修)を解説します。
必要な道具

- UVレジン液(または2液性エポキシレジン)
- 金色の着色パウダー(マイカパウダーやレジン用着色剤)
- UV/LEDライト
- マスキングテープ
- 調色カップ・調色棒(爪楊枝でも可)
- やすり・耐水ペーパー(#800〜#2000程度)
- 保護手袋・保護メガネ
手順1:下準備と清掃
割れた断面や欠けた部分の汚れ、油分をアルコールなどで綺麗に拭き取ります。破片が尖っている場合は、怪我をしないよう注意して作業を進めましょう。
手順2:レジン液の調合
調色カップにUVレジン液を取り、金色の着色パウダーを加えて混ぜ合わせます。気泡が入らないよう、ゆっくりと調色棒で練るのがコツです。
手順3:接着・パテ埋め
- 割れの場合: 断面に金のレジン液を薄く塗り、破片同士をピッタリと合わせます。ずれないようにマスキングテープで固定しましょう。
- 欠けの場合: 欠けた部分に金のレジン液を少しずつ盛り付けます。
手順4:UVライトで照射・硬化
接着・盛り付けをした部分にUV/LEDライトを照射し、完全に硬化させます。レジン液の厚みにもよりますが、表裏から各1〜3分程度しっかりと光をあててください。
手順5:研磨と仕上げ
硬化後、はみ出たレジンや盛り上がった部分をやすりや耐水ペーパーで削り、器の表面となだらかに整えます。仕上げにもう一度薄く金のレジン液を塗り、光沢を出して硬化させれば完成です。
金継ぎ風レジンのデメリット・注意点

非常に手軽で便利な金継ぎ風レジンですが、本格的な金継ぎとは異なるデメリットや取り扱い上の注意点が存在します。
食品衛生上の安全性(食器への使用は不可)
もっとも注意すべきなのは、基本的に食器(お皿や湯呑み、茶碗など直接口や食品が触れるもの)には使用できないという点です。
一般的な市販のUVレジンやエポキシレジンは、食品衛生法に適合していないものがほとんどです。硬化後であっても、熱湯を注いだり油分・酸に触れたりすることで化学物質が溶け出す恐れがあります。
- 口が触れる部分(コップの縁など)には絶対に使用しない
- 直接食べ物を乗せる器の補修は避ける
- 食事用として使いたい場合は、観賞用と割り切るか本漆を用いた伝統金継ぎを行う
耐熱性・耐候性と経年劣化の懸念
レジンは熱や紫外線に弱い性質を持っています。
- 電子レンジ・食洗機・直火・オーブンは使用不可(熱でレジンが溶けたり変形したりします)
- 経年劣化による黄変・剥がれ(長期間直射日光に当たると黄色く変色したり、強度が低下して接着面から剥がれたりすることがあります)
作業時の身体へのリスク(レジンアレルギーなど)
レジン液(未硬化の液体状態)は化学物質です。素手で触れると皮膚炎やレジンアレルギーを発症するリスクがあります。
- 作業時は必ず使い捨て手袋を着用する
- 部屋の換気を十分に行う
- 誤って皮膚についた場合は、すぐに石鹸と水で洗い流す
金継ぎ風レジンに興味がある方へ
金継ぎ風レジンは、「安価・短時間・簡単」に陶器の修復体験ができる素晴らしいクラフト手法です。インテリア品や思い出の置物を手軽に直したい方には非常に適しています。
しかし、「大切なお気に入りの和食器をこれからも毎日使いたい」「安全に口に入るものを盛り付けたい」「一生ものの骨董品を美しく修復したい」という場合には、レジンではなく本漆を用いた本格的な伝統金継ぎをおすすめします。
漆と純金を使った本物の「金継ぎ」のご依頼は「レストーレ」にお任せください!
ご自身での本漆を使った金継ぎは、道具の準備や作業の難易度、かぶれのリスクなどハードルが高いのも事実です。
「大切な器だからこそ、プロの手で安全かつ美しく直してほしい」とお考えの方は、ぜひレストーレの金継ぎ修理サービスをご検討ください。

- 職人による安心の本漆修復: 食器としての実用が可能で、長く愛用できる伝統技法で修復します。
- 全国対応・簡単見積もり: 写真を送るだけで事前に修復費用や工期の目安がわかります。
- 思い出の器を未来へ: 割れてしまったお気に入りの器に、新たな命と価値を吹き込みます。
金継ぎ風レジンで手軽に楽しむのも、プロに依頼して本格的に修復するのも、どちらも器を大切にする素晴らしい選択です。用途や器への想いに合わせて、最適な修復方法を選んでみてくださいね。
「レストーレ」は株式会社M&Iが運営する修復専門店です。2006年創業で東京都世田谷区のウルトラマン商店街に店舗を構えており、日本全国から多数のご依頼を頂戴しております。

レストーレでは単に修理の技術だけでなくお客様のお品への想いを受け止めて作業することを重視しています。近年ではTBS「back stage」や「冒険少年」、日本テレビの「news 「every」や「ヒルナンデス」でもその高い技術が紹介されました。
レストーレではそれぞれのお客様のご要望に適したサービスを提案しており、お品への保険やお品の安全な保管、配送時の梱包の工夫、お品物への保証などサービスの充実に力を入れています。







