
陶器サーバー 簡易継ぎ修理
今回は、陶器サーバーの修理のご依頼を承りました。
黒い釉薬の器に、青海波(せいがいは)などの藍色の丸紋が散りばめられた、粋なデザインの蛇口付きサーバーです。お水やお酒を入れて、食卓や晩酌の時間に長く愛用されてきたことが伝わってきます。
そんな陶器サーバーが大きく割れてしまい、これからも使えるように弊社を探してくださり、ご相談をいただきました。
またこのサーバーから注いだ一杯を楽しんでいただきたいですよね。
今回は「簡易継ぎ」で修理していきます。集中して作業したいと思います!
修理前の状態|底が大きく割れた陶器サーバー

サーバーの底側が大きく割れ、いくつもの破片に分かれている状態です。
割れた破片のほかに、一部は細かく砕けてなくなってしまった部分もありました。

さらによく見ると、割れ口から本体に向かって細いヒビも入っていました。このままではお水を入れることはできません。

簡易継ぎとは?
簡易継ぎは、食品衛生基準を満たした合成樹脂を使って、割れた器を接着し、欠けた部分を簡易的に埋める修理方法です。
器の色に合わせて色を調整する工程や、見た目を追求した細かな造形は行わないため、修理部分は乳白色〜クリーム色の仕上がりになります。
その分、費用を抑えられるのが大きな特長です。
「これからも飲食に使いたい。でも修理代はできるだけ抑えたい」という場合に最適な修理方法です。
簡易継ぎと色継ぎの違い
弊社には、同じ合成樹脂を使った「色継ぎ」という修理方法もあります。
- 色継ぎ:樹脂に器の色を練り込んで調色し、接着や欠けの充填を行う。修理跡が目立ちにくい
- 簡易継ぎ:色継ぎの調色を行わない方法。乳白色の仕上がりで、費用を抑えられる
見た目を重視するなら色継ぎ、費用を重視するなら簡易継ぎ、というように、ご希望に合わせてお選びいただけます。
簡易継ぎで修理した器の使用上の注意点
簡易継ぎで修理した陶器サーバーや食器は、次の使い方をお控えください。
- 100℃を超える高温に5分以上さらすこと
- 修理した部分を強くこすること
- 電子レンジ・食洗機・漂白剤の使用
お手入れは柔らかいスポンジでやさしく洗い、早めに水気を拭き取っていただくのがおすすめです。
作業内容|簡易継ぎによる陶器サーバー修理の流れ
① 清掃
まずは割れた部分とその周辺を丁寧に清掃し、埃や油分をしっかり取り除きます。
割れ口に汚れが残っていると、接着がうまくいかない原因になります。
② 破片をずれないように接着

次に、割れた破片を一つずつ接着していきます。
ここが一番緊張する作業です!
陶器サーバーは大きく重さもある器なので、大きな破片もしっかり押し付けて、ずれないように固定します。少しでもずれると、次の破片が合わなくなってしまうため、最大限の集中で慎重に貼り合わせていきます。

③ なくなった部分をシリコン型で成形

接着が終わったら、破片がなくなってしまった部分を補っていきます。
欠けた箇所に樹脂を盛り、あらかじめ型取りしておいたシリコンを押し当てて成形します。
器のカーブに合わせて形を作ることで、なくなった部分も自然なラインに戻すことができます。

④ ヤスリで形を整えて完成
樹脂が固まったら、ヤスリで表面を整えます。
はみ出した樹脂を削り、手触りや形を確認しながら仕上げて完成です。
修理後|簡易継ぎで再び使える陶器サーバーに

当社では仕上がりにこだわりがあります。
お客様のご要望をしっかりヒアリングして、最適な修理法や仕上がりをご提案しています。
バラバラだった底の部分がしっかりつながり、陶器サーバーとして再び使える状態になりました。

修理部分は乳白色の線となって残りますが、黒い器に白い線が走る姿は、まるで新しい模様のようにも見えます。
お客様にも大変喜んでいただけました!
「これからも飲食に使えつつ費用は抑えたい」という修理をご希望の方、今回のサーバーのような簡易継ぎはいかがでしょうか?
陶器サーバーの修理なら『レストーレ』
レストーレでは、陶器サーバーやマグカップなどの食器をはじめ、陶器や建材、アンティーク家具、美術品など、さまざまなジャンルの修理・修復に対応しております。
簡易継ぎ、色継ぎ、金継ぎなど、ご予算や使い方に合わせて最適な方法をご提案いたします。
「大きく割れてしまったけれど、また使いたい」「修理代はできるだけ抑えたい」
そんなお品をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お見積もりは無料です。お問い合わせフォーム、メール、お電話、LINEからご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。







